こんにちは、とち( @tochi1203 )です。
元日本マイクロソフト社長の成毛眞さんが書かれた「2040年の未来予測」という本を読みました。
で、著書の中。
6Gや自動運転、遺伝子ゲノム編集といった新しいテクノロジーのことは書かれているのですが、NFTには触れられていませんでした。
これはチャンスと!
自分で想像を膨らませるチャンスです。
「2040年のNFT」を考えてみました。
(思考に正解はないので、みなさんも好き勝手に考えてみてくださいね)
NFTの未来①:「NFT」という言葉は使われない
2040年には、NFTという技術が当たり前になって、あえて言葉にするものでもなくなっているでしょう。
たとえば今どき、スマホをポチポチしてるときに「インターネットを使う」とかいいませんよね?
常時インターネット接続が当然の世の中になりました。社会のインフラにまで定着すると、あえて言葉に出すようなものじゃなくなるんです。NFTもそうなる、きっと。
Twitterのスペース(音声配信)で、けいすけさん(@kei31)が語っていた「 NFT論 」がとても興味深いものでした。
ざっくり概要を説明すると、けいすけさんは「実世界の生活の身の回りにあるモノも、ほとんどがNFTなんです」といいます。おもしろい捉え方ですよね。
けいすけさんは、目の前にあった万年筆を例に出します。「この万年筆は何かの記念でおばさんからもらったもの。たとえ同じ万年筆でも替えられないです」。このように現実社会で、人の持っているモノってほとんどがNFTなんですよ、という主張です。
「うん、たしかに」と納得させられましたね。
この配信(本記事はVoicyの配信をブログ用に編集したもの)は車の中で録っているのですが、車の中に次男5歳のドラゴンボールの帽子が転がっています。「悟飯」のわっぺんが付いた帽子です。
イメージ↓
この帽子を被った息子といろんな場所にお出掛けしたし、思い出が詰まっています。この帽子を、他の帽子と交換してくれ、といわれてもできない相談なわけです。
こんな感じで僕らは普段、いちいち「これはNFT」とか意識して生活しないじゃないですか。この世界観が、デジタルの世界でも通常の感覚になっていくだろうと。こういったロジックを立てて、説明されていてね、なるほど、さすがパリピエンジニアさん、と思ったわけです笑。
だから今は、「やってる」「やってない」でNFTを語りますが、20年後には、そういうレベルじゃなく、当たり前に社会に溶け込んでる技術になっているであろうという予測です。
NFTの未来②:NFTで活動証明→入試&面接がなくなる
つづいて2つ目、入試や面接がなくなる。
成毛さんの「2040年の未来予測」にも書かれてましたけど、高齢社会がやってくるわけです。これは「予測」というよりは、もう「既成事実」。というのも2040年に現役世代(働ける世代)がどれぐらいいるかっていうのは、もう今わかってることなんで。
今年(2022年)生まれた子は、2040年には18歳。現役世代の入り口ですね。だから、もうわかってるんです。2040年にどれだけ働ける人がいるかっていうのはね。
65歳以上を高齢者とみなすならば2040年には「3人に1人が高齢者」。こう、なんともおぞましい社会が待っているわけです。もう事実として受け止めていくしかない。というところで、子どもから大人になる子が減って、超売り手市場に入っていくのは明らか。
入試とか面接とかは、人を選定するシステム。そう生み出され、そう機能してきた。でも、もはや ”ふるいにかけるほどの人がいなくなる”んです。そこで試験より、何をしてきたかっていう活動証明の方が、人を測る際に重要な指標になるでしょう。
大学も平成以降、ざっくり年間10校ぐらいのペースで増えているみたい。だから淘汰されていく学校が増えるのは明らかです。合格率が1.00倍を割り込んで、願書を出したら受かるみたいな事態になってくるでしょう。でも、大学だって、レベル・権威性を保つために、誰でも彼でも受け入れるわけにはいかない。
高校3年間で何をしてきたかー。一発勝負よりよっぽど、その ”過程” が評価されうるべきでしょう。文化祭のリーダーになって焼きそば屋さんを作り10万円売り上げたとか、シンプルに数学で学年トップだったとか、その活動・学業証明にNFTが使えます。僕もVoicyで散々語ってきましたが、SoulBoundToken(譲渡できないNFT)といった規格も活用されていくでしょう。
NFTによる活動証明が、入試や就職面接の替わりになる時代が、2040年には訪れているんじゃないかなという予想でございます。
NFTの未来③:「信用スコア」がNFTにより管理される
3つ目が「信用スコア」。
信用スコアとは、なんぞやって話ですが、中国やアメリカで社会信用システムっていうのが導入されてているんですよ。中国の文脈で語られることが多いかな。
» 参考:社会信用システム(Wikipedia)
「2040年の未来予測」にも、少し触れられていました。何でも数値化の対象になっています。クレジットカードの支払い履歴とか、借金があるかとか、交友関係とか、信号無視の回数(ホント?)とか…。
中国の場合は、もう国が、データを吸い上げて行政に活用している。社会的に大きなインパクトのあるシステムになっている。日本ではそういった管理・監視社会が抵抗感をもたれると思いますが、僕は合理的な社会に進むならば、管理・監視社会にならざるをえないだろうと思うんですよ。
だってマイナンバーも、管理社会の始まりみたいなもの。
脱線ですが、こういう管理社会の話になると必ず「個人情報、個人情報」って叫ぶ人が一定数います。でも僕は個人情報って、そこまで価値のあるもんじゃないと捉えています。たしかにクレカ情報とか銀行の口座番号とか漏れたら少し気持ち悪いですが、有名人でもない限り、「誰も君の事は気にしてないよ」って思うんです笑。
本気で調べたら大概の情報が入手できる世の中。会社を持ってるインフルエンサーさんなら、登記簿謄本を見れば何でも載ってる。本名から、住所から。そういった情報社会で、やたらめったら「個人情報」というのは違和感です。
この社会信用システムの必要性を僕が感じたのは「コロナ給付金」です。1人10万円の給付が、あったじゃないですか。あの時、日本ってすごく混乱しました。アメリカなんかはスムーズに給付金を配った(イメージw)一方で、日本ってドタバタだったじゃないですか。
記憶に新しい方も多いでしょう。まぁ吸った揉んだもんだでしたよね。
アメリカの場合は、銀行口座の番号もパーソナル情報と紐付けて管理されてるみたいですね。
だから、アメリカの場合、金額の配分だけ決めればよかった。もともと社会インフラとして整備されていたと。一方で日本は個人情報の提供を嫌う国民体質なので、不測の事態になってドタバタしてしまった。結局、もっとも割りを食っているのは、一刻も早く給付金をもらいたい一般人じゃないですか。
ウィルスに限らず、日本ってやっぱり天災が多い国。いつなんどき、自分が被害者になるかわからないんだから、社会保障を迅速に享受できるシステムを整えておくのは急務だと思うんですよね。
そこにNFTが使える。マイナンバーに銀行の口座番号まで紐付いて、管理される社会に、抵抗感を覚える人は少なくないでしょう。それこそジョージ・オーウェル著「一九八四年」のディストピア世界を想起するかもしれませんが、このルールのアップデート、NFT活用による信用スコアの構築は、日本を機能的にしてくれるんじゃないかなって思います。
以上3つが、2040年のNFT、3つの未来予測です。
- 未来予測①:「NFT」という言葉は使われなくなる
- 未来予測②:NFTによる活動証明→入試&面接がなくなる
- 未来予測③:「信用スコア」がNFTにより管理される
ザッツオール!